入園式から2週間が経ち、新入園時たちは少しずつ園生活に慣れ、泣かずに登園するようになってきている頃でしょうか?
子どもたちの通う幼稚園(こども園)でも、初めの一週間はあちこちで年少さんの泣き声がしていましたが、先週あたりからだいぶ泣いている子が減り、今週に入ってからはごく数人。というかんじで、楽しそうにキャッキャと遊ぶ声の方が増えてきました。
制服がぶかぶかで、小人のような、かわいらしい年少さんの姿を見て、
と、なんだか懐かしくて、ほっこり、微笑ましい気持ちでその様子を見ています。
今までべったり自宅保育していた状態から、日中の8時頃~14時頃まで子どもと離れて、それぞれの時間を過ごすことに、嬉しくも不安になっている新入園児ママさんもいるかと思います。
私も去年の今頃は、嬉しさがほとんどではあったものの(3月に三男出産して、次男もまだ家にいたし、3人自宅保育は無理だったから・・・ね(笑))こだわり強めでマイペース、言葉の発達遅め、療育教室に通っていたということもあり、
という、不安もありました。
そんな、子どもの入園に不安になっているママに、今日はうちの長男の年少1年間の様子を書きたいと思います。
幼稚園入園前の様子
以前より何度も記事にしていますが、うちの長男は発達障害グレーゾーン児です。
1歳半頃から同じぐらいの歳の子との違いを感じ、幼稚園入園前半年間、市の発達支援教室に通っていました。
参考
入園前の様子は、ざっくりとこんなかんじ。
- 偏食が多い
(野菜のおかずはほとんど食べない。ポテト・唐揚げなどの揚げ物大好き) - 数字・文字に興味を示す
- おもちゃを並べて遊ぶ
- ぐるぐる回って遊ぶ
- 手をつなぐのを嫌がる
- 上着や靴下を嫌がる
- 逆さバイバイ
- 動物に興味ナシ
- 地団駄踏んで癇癪を起す
- 自分で自分のことをやる気がない(食事・着替えなど)
- 決まった“ルーティーン”が落ち着く
- 同じぐらいの歳の子が集まる場所が苦手
(支援センター、子連れイベント、幼稚園の遊ぼう会のようなもの) - 単語はそれなりに出ているが、質問に答えたりが出来ない
- 「ママ~」という呼びかけをしてこない
- しゃべっている言葉がほとんどエコラリア(遅延・即時両方)
- 外でもよく何かしゃべったり、歌ったりしてしまう
(病院の待合室やバスの中など静かにしなくてはいけない場でも) - トイトレは全く進んでいない。完全紙おむつ。
まとめて簡単にいうと、
こだわり強い・マイペース・ルーティーンを好む
というかんじですね(笑)
幸い、お友達に手が出たりの他害は、2歳の頃に少しあったものの3歳になるころには収まっていました。
入園前に親子教室へ通って、言葉が少しずつ増えてきたのと、『同じぐらいの歳の子が集まる教室に慣れた。』というのは大きな成果だったな。と思います。
幼稚園選びの記事内でも書いたのですが、幼稚園はとにかく生徒の人数に対しての先生の数が少ないので・・・
入園前事前に園長先生に相談した際も、なかなか「発達が遅い子でも大丈夫ですよ。」という言葉が聞けず、不安になりました。
最終的には、発達障害の子や、過去にはダウン症の子も通園していたので、
「もしかしたら、通っているうちに不都合も出てくるかもしれませんが、うちの園のやり方に従ってもらえるなら、うちでみますよ。」
ということになったのですが、おそらく幼稚園側からしたら、そういった障害児専門の園ではないので、あまりにも手のかかる子の場合、先生の手が足りなくなり、他の園児へ気が回らない。ということになるのを心配されているのかな?という印象でした。
ダウン症の子が通っていた頃のお話をされた時も
「小さなうちから、いろんな子がいるんだな。と分かるのも園児たちにとっていい経験なんですよ。」
ということもおっしゃっていたので、そういった手のかかる子を排除したい。というわけではなく、ただ単純に、手のかかる子にかかりっきりになって、大人手が足りなくなるのは避けたい。というかんじでした。
長男の年少1年間を振り返り
そして、迎えた幼稚園入園の1年間です。
4月(3歳6ヶ月):体験入園・入園式
入園式の前の週に、年少児さんは2日間の体験入園があります。
昨年はバス通園にしていたので、体験入園からバス。
いきなり、家の前でバイバイしてバスに乗っていくので、大丈夫だろうか・・・?と心配したのですが、思っていた以上に幼稚園バスが気に入り、バスに乗るのを嫌がって登園拒否!ということはなく、あっさりしていました(笑)
決まった時間に、決まったルートを走るバスが予想外の大ヒットでした。
入園式も、「式の途中に騒ぎ出したりしないだろうか・・・」と心配していたのですが、次男三男はじじばばと留守番で、夫婦2人+長男での参加だったので、ほとんど抱っこではありましたが、大丈夫でした。
泣いて登園を嫌がるのではないか・・・という当初の心配とは裏腹に、幼稚園バスの大ヒットにより、嬉しそうに毎朝バスに乗っていきました(笑)
泣いて癇癪を起したのは、
体験入園明けの年中・年長さんも一緒にバスに乗っていた時に、お気に入りの席(入ってすぐの手前の席)が空いていなくて戸惑った時や朝の着替えにもたついて急かされた時ぐらいでした。
5月(3歳7ヶ月):保育参観
5月に保育参観がありました。
土曜日にあり、保護者参加で手遊び歌をしたり、工作をしたりということをしました。
イレギュラー苦手な長男にとって、初めてのイベント。
この保育参観が最初の壁になりました。
普段の通園はすでに“レギュラー・ルーティーン”となっていたので1ヶ月間問題なかったのですが、保育参観は、土曜日に年少~年長一斉にやるので、多くの園児と保護者で園が溢れます。
この雰囲気に圧倒され、なかなか入口に入ろうとしませんでした。。。
30分近く入れずにうろうろしていたと思います。
最終的に、
「いつもどうやって幼稚園入るの?教えてよ!」
ということで納得して、いつものバス降り場の入口から入り、教室の前にお気に入りの補助の先生が立っていて「長男くん、おはよ!」と声を掛けてくれたことで、ニヤニヤして(笑)いつもの調子を取り戻しなんとかなりました。
保育参観中は、先生の指示が分かってるのか、分かってないのか?というかんじで、ぼーっとしてはいましたが、席を立ってうろうろしたり、教室外に出ていってしまったり、ひとりごとをおしゃべりしたり。ということはなかったので、とりあえずホッとしました。
6月(3歳8ヶ月):個人懇談
5月に何日か体調を崩してお休みしましたが、それ以外はこれといった行き渋りなく通園。
6月は個人懇談がありました。
園での様子を聞いたところ、
ということでした。
幼稚園では保育園のように毎日記入する連絡帳はないし(月1回、園での様子をまとめたコメントを書いてくれる)、バス通園にしたので先生と話す機会が少ないし、言葉が遅く会話にならないから本人から園での様子を聞くことも出来ないしで、「本当にトラブルなく園生活送れているの?」という状態でしたが、とりあえず、発達遅いなりに、集団生活には付いていけているようで安心しました。
7月(3歳9ヶ月):納涼会
あっという間に夏休みに入り、納涼会がありました。
イレギュラーイベント2回目。
「今回も泣いて行かないって嫌がるかなー?」と思いましたが、園庭に入るのはあっさりでした。
しかし、盆踊りをしたり、模擬店でゲームしたり、という内容でしたが、その“イベントを楽しむ”というかんじかといったら、そうではありませんでした(笑)
盆踊りはボケーっと立ってるだけで踊らないし、とりあえず人混みが落ち着かないので、模擬店の列に並ぶのも嫌がるし、でも、せっかくチケット買っていたので、なんとかすべての模擬店を回り、そそくさと退場。というかんじでした。
8月(3歳10ヶ月):夏休み(預かり保育)
幼稚園は夏休みで1ヶ月間お休みですが、こども園のため、夏休み中のお預かり保育も割と利用しやすい雰囲気です。
三男がまだ赤ちゃんだったし、
ということで、先生たちが基本的にお休みのお盆の週以外は毎日お預かり保育にしました。
幸い、埼玉県は第三子以降出産の家庭に『子育て3キューチケット』というのがもらえ、兄弟の保育施設実費負担分にも利用できるので、それで夏休み中の預かり保育料が賄えました。
この夏休み中のお預かり保育が、長男にとっては吉でした!
同じく毎日のようにお預かり保育に来ていた、同じクラスのYくんという子と急接近して(笑)よく一緒に遊ぶようになりました。
年少~年長の子たちが自由に過ごすスタイルの、夏休み中のお預かり保育がなかなか楽しかったらしく、嫌がる日もなく通園しました。
9月(3歳11ヶ月):夏休み明け
夏休みが明けると、ほとんどの子がトイレトレーニング完了し、紙おむつを卒業してパンツになってくる頃。
うちの園は、入園時の紙おむつにそれほど厳しくないので、年少児は置きおむつとパンツを用意しておいて、少しずつ園でもトイレトレーニングしてくれるかんじでした。
うちの長男は、完全紙おむつ。
夏休み中のトイレトレーニングも何度か挑戦したものの、トイレを嫌がったり、普通にお漏らしだったので、なかなか進みませんでした。
しかし、夏休みの終わり頃から、今まで全力で布パンツ・便座拒否していたのが、布パンツを嫌がらなくなり、便座(補助便座)にもすんなり座るようになったのです!
後々担任の先生に聞いた話によると、仲良しのYくんが布パンツを履き、トイレに行っていたのを見て、長男も興味が出てきたよう。
とりあえず、この頃から担任の先生と相談し、
- 朝は紙おむつ登園
- 園で登園したら布パンツに履き替え
- タイミングを見計らってトイレ
- お漏らししたら紙おむつに履き替え
- 15時の帰宅後~お風呂の時間まで布パンツ
というスタイルで、ゆるく本格的にトイレトレーニングを始めました。
なかなかタイミングが合わずに、家ではトイレでおしっこ出ないし、帰宅後からお風呂までの3時間ほどで3~4回お漏らしすることもあったしで、トイトレ進んでるかんじはしませんでしたが、なんとかそんな生活を続けました。
また、夏休み明け頃から、「○○くんと○○くんと○○ちゃんと遊んだ~」というような、お友達の名前が出てくるようになりました。
10月(4歳0ヶ月):運動会
大きなイベント3回目の運動会!
運動会では、かけっこやダンス、体操、親子玉入れといった種目に出場しました。
「納涼会の時の盆踊りも踊ってなかったしな~。ちゃんと出来るのか?」
というかんじだったのですが、びっくり仰天。
10分弱あるダンスをしっかり完璧に踊っていたのです!!
7月の納涼会から2~3ヶ月ほどで何があった!?
と思うほどの急成長に驚きました。
かけっこは、「よーいドン!」の合図に気を取られ、スタートダッシュが遅れビリでしたが(笑)そのほかの種目は、思っていた以上にしっかり出来ていたのでびっくりでした。
11月(4歳1ヶ月):作品展
2学期は一番長い学期。
運動会という大きなイベントも終わり、毎日同じように園バスに乗って登園するような毎日でした。
作品展という、子どもたちの作った工作の展示を見るイベントがありました。
長男は、工作やお絵かきが苦手です。
「きっと、先生が補助で書いたんだろうなぁ。」
というかんじの作品が飾られていました(笑)
でも、入園前はのりを触るのも嫌がっていたのに、なんとなく工作に参加しているようでよかったです。
12月(4歳2ヶ月):冬休み
12月に入った頃、トイレトレーニングが急に進みました!
https://www.myradiantdays.com/entry/toilet-training
家でトイレに誘っても、一度もおしっこもうんちも成功したことがなかったのですが、上記の記事内で書いた『声掛け』がヒットして、急にトイレトレーニングが進むようになりました。
冬休み中はほぼ毎日、朝起きてからお風呂に入るまで布パンツ。
失敗もほとんどなく、日中のおむつ卒業と言えるほどになりました。
1~3月(4歳3~5ヶ月):2月発表会
冬休み中にトイレトレーニングが進んだので、冬休み明けからやっと布パンツ登園!
長期休暇後に登園を嫌がるということもありませんでした。
ただ、寒いのが苦手で、週明け月曜になると制服を着るのを嫌がってグズったりはしていました。
2月に発表会があり、劇かダンスの2択でしたが、長男はダンス。
男女6人でしっかり5分ほどの曲を踊り切っていました!
入園前は、逆さバイバイをしていたほど、ひとの動きを見て、手遊びしたり踊ったりということが苦手だったのに、1年で5分ほどのダンスを覚えて踊れるようになったことに感動しました。
急成長したのは夏休み明け頃
1年の出来事を振り返って感じたのは、急成長したのは夏休み明け頃ということ。
入園前は、“自分の世界”というかんじが強く、同い年ぐらいの子と遊ぶなんてほとんどしなかったし、イレギュラーが苦手で、見通しが立たない出来事があると、すぐパニックを起こして癇癪を起しているような子でした。
それが、園生活がうまい具合に“レギュラーな生活”になり、先生やお友達との関わりで学ぶことも多くあったことで、入園が不安な状態でも、集団生活に少しずつ慣れていくことができたのだと思います。
これが、ガンガンお勉強していくような『お勉強系』の園だったら、付いていけずに登園拒否を起こしていたかもしれませんが、『のびのび系』の園だったので、少し発達がのんびりな長男にも、無理なく通えたのかな?と思います。
のびのび系とはいえ、年中さんからは、体操・スイミング・英語の体験レベルのレッスンを月数回ずつやってくれるので、ほんとに、
とつくづく、幼稚園(こども園)には感謝・感謝な1年間でした!
長男が年少1年間で出来るようになったことまとめ
入園前の様子
- 偏食が多い
(野菜のおかずはほとんど食べない。ポテト・唐揚げなどの揚げ物大好き) - 数字・文字に興味を示す
- おもちゃを並べて遊ぶ
- ぐるぐる回って遊ぶ
- 手をつなぐのを嫌がる
- 上着や靴下を嫌がる
- 逆さバイバイ
- 動物に興味ナシ
- 地団駄踏んで癇癪を起す
- 自分で自分のことをやる気がない(食事・着替えなど)
- 決まった“ルーティーン”が落ち着く
- 同じぐらいの歳の子が集まる場所が苦手
(支援センター、子連れイベント、幼稚園の遊ぼう会のようなもの) - 単語はそれなりに出ているが、質問に答えたりが出来ない
- 「ママ~」という呼びかけをしてこない
- しゃべっている言葉がほとんどエコラリア(遅延・即時両方)
- 外でもよく何かしゃべったり、歌ったりしてしまう
(病院の待合室やバスの中など静かにしなくてはいけない場でも) - トイトレは全く進んでいない。完全紙おむつ。
年少1年間を終えての様子
- お友達と遊ぶようになった
- なんとなく言葉が“会話”っぽくなってきた
- 逆さバイバイしなくなった
- 先生やお友達の動きを見て動けるようになった
- ダンスを覚えて踊れるようになった
- 自分で食事をしたり、着替えをするようになった(まだ甘えてやらない時もあるけど)
- イレギュラーなイベントにパニックを起こさなくなった
- しゃべっていけないけない場所では、静かに待てるようになった
- 手をつなげるようになった
- 日中のおむつはほぼ卒業した(あとは外出先と昼寝・睡眠時)
入園前は、『自分の世界』というかんじでしたが、幼稚園での集団行動で、だいぶ周りを見て動けるようになりました。
外に出ると、手は繋がないし、しゃべってはいけない場所でもしゃべってしまうし、何か少しでも気に入らないことがあると癇癪を起しているような子だったので、外出するのも億劫でしたが、入園後はほとんどそういったことがなくなり、外出がかなりラクになりました。
入園後にかなり伸びしろがあった!でも、子どもの精神状態には常にアンテナを張っていきたい
先日、数ヶ月に一度の『心理相談』がありました。
『心理相談』は市の発達支援のひとつで、発達に不安があるお子さんが定期的に発達検査を受け、その結果をもとに臨床心理士さんと相談が出来るというものです。
その『心理相談』は、10月下旬に受けたので半年ぶり。
前回は、全体的に3歳半程度という結果でしたが、今回は、
- 認知・適応:3歳~3歳半
- 言語・社会:4歳~4歳半
ということで、ならすと3歳代後半という感じで、だいぶ伸びていました。
入園前、3歳ちょうどの頃に受けたK式では、1歳半程度と言われていた状態での幼稚園だったので、かなり不安がありましたが、入園してからの伸びしろがかなりあったと感じています。
- 幼稚園で先生が手に負えないないほどの癇癪を起したらどうしよう
- 全体の指示が通らなくて、授業についていけなかったらどうしよう
- 言葉が遅いことで、お友達に手を出したり、トラブルになったらどうしよう
こういったことを心配していましたが、こういったトラブルは1年間ほとんどなく、こちらが拍子抜けするほど園生活を楽しんでいます。
ただ、心理士さんと相談をしていて、
といったアドバイスを受けました。
確かに、自分からガツガツ行くタイプではなく、何事も受け身なタイプなので、常に子どもの精神状態にアンテナを張って、みていってあげないとな。と思いました。
さいごに
・・・長々と書きましたが、お読みいただきありがとうございます!
「よそのうちの子の1年間の成長記録なんて、しらねーよ!しかも、すごい長文だし!!」
と思ったかもしれませんが(笑)
私もこまめに成長記録を残しているタイプではないので、忘れないうちに長男の成長記録として大変だった入園前~年少を振り返っておきたかったのと、もし、今ちょっと発達遅めの年少さんを持っていて、不安に思っている親御さんがいたら、
ということをお伝えしたくて、この記事を書きました。
もちろん、子ども個人の性格や園との相性などもあるので、一概には言えませんが、うちの長男にとっての年少一年間はほんとに成長した一年になりました。
またいつどんなトラブルが起こるかわかりませんが、少し離れたところから、気だけを張って、見守っていきたいと思います。
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