前回、「夏休みが明けたら、そろそろ保活シーズン」という内容の記事を書きましたが、『幼稚園選び』の方もそろそろ最終段階ですよね!
我が家の場合、
- 一応、派遣社員(育休中)だけと丸4年専業主婦状態
- 保育園・こども園検討して、結果的にこども園に入園。今は1号認定で通園中。
という状況なので、保活も幼稚園選びも同時に経験したかんじです。
しかも、長男は、ハッキリとした診断は受けてはいないものの、市の療育教室に半年通っていた発達障害グレーゾーン。
長男の保育園・幼稚園選びはなんだかいろいろとフルコースなかんじでした(^-^;
そんな、長男ですが、この5ヶ月間、幼稚園を行き渋ることは全くなく、楽しく通園しています♪
地域や園によって様々ですが、うちの周りでは、9~10月頃からのプレは“入園意思”を固めた人のみ参加OKというようなところも出てくるし、11~12月頃の願書申し込みに向け、幼稚園選びも最終段階に入っていきます。
今日はそんな発達凸凹長男の幼稚園選びがどうだったかをお伝えしたいと思います。
我が家の幼稚園選び。発達相談~幼稚園願書提出まで。
6月に初めて市へ発達相談。8月に小児科医との面談を受ける。
1歳半過ぎぐらいから、『おや?』と思うことが増えてきて(言葉が遅いことや、人見知りをあまりしなかったり、文字・数字が好き、おもちゃを並べて遊ぶなど。)、2歳半を過ぎた6月に初めて市へ発達相談をしました。
https://www.myradiantdays.com/entry/2017-08-22-172652
そこでは、とりあえず『発達障害です。』と断定されるような診断をされたわけではなく、「“自閉症の傾向”はありますが、ひとまず親子教室へ通って様子をみましょう。」 ということになりました。
臨床心理士さんとの面談で、言葉が1歳半程度と言われる。
長男がちょうど3歳になる頃に臨床心理士さんとの面談と発達検査があったのですが、そこで、言葉の発達が特に遅く、1歳半程度と言われてしまいました。
https://www.myradiantdays.com/entry/2017-10-23-155400
願書提出予定の園に相談。無事願書提出
臨床心理士さんとの面談の際に、幼稚園入園させるのが不安になり、 希望の園に相談をしました。
結果、検討する時間が少なかったこと、希望園の園長先生に個別に相談しに行ったところ、過去に発達障害やダウン症児の受け入れもあったということもあり「とりあえず、入園させて年少の1年様子を見よう!」とそのまま願書提出し、入園に至りました。
https://www.myradiantdays.com/entry/2017-11-02-094330
去年の今ごろから願書提出まで、発達相談へ行って、親子教室へ通うようになって、いろいろと生活に変化のあった時期でしたね。
長男の様子も見返してみると、ほんとに育てにくかったなー!!とつくづく思います(笑)
いや~ほんとに、幼稚園入ってから成長したわ。
決定した幼稚園(こども園)はこんなところ
- 40年以上前からある、田舎ののびのび園
- 園庭が広く、田植え体験などの自然学習などもあり
- 3年ほど前に保育園舎を増設し、こども園になった
- 園内給食室の完全給食(月1~2回ほどはお弁当の日あり。)
- バス通園可能
- 年中からは、英語、スイミングなど、程よく習い事的なのもある
- 8~15時の幼稚園時間前後は学年、1号・2号認定関係なく交流があったりする
- 保護者参加のイベント少なめ
- 行事の“お手伝い”を有志で募るのみで役員制度もナシ
- この幼稚園から我が子も進学予定の公立小学校へ進学する子も多い
こんな、田舎の地域に根付いたのんびり園というかんじです。
受験・選考はナシで、先着順の受付なのですが、こども園になってからじわじわと人気が上がってきていて、なかなか入園も大変になっていきそう。
去年は受付開始の8時半にはすでに予定人数埋まってしまう状態でした。
ちなみに1~2歳児クラスは、保育園申し込み同様、市へ申し込みして、市が利用調整します。
わが家の場合は、上記の特徴の中でも、
- のびのび園
- 年間行事少なめ
- 程よく習い事クラスあり
というのが決定打でした!
グレーゾーン児は、イレギュラーに弱い部分があります。
キッチリとしたお勉強園や年間行事の多い園だと、適応が難しいかもしれません。
その子の特性によるとは思いますが、なるべく、キッチリキッチリより、幼稚園の頃はのんびり少しずつその子のペースに合わせ対応できる園の方が良いと思います。
うちの子発達遅いけど、幼稚園へ通える?
判断ポイントは?
まず、発達の遅い子が幼稚園へ通えるのかどうか。
主なポイントはこのようなところかと思います。
- 椅子に座っていられるかどうか
- 先生の指示が理解できるかどうか
- 周りの様子を見て、自分も動けるかどうか
- 自分の要求を周りの人に伝えられるかどうか
療育施設などでは、子ども2~3人に対して先生1人だったりするのに対し、幼稚園では、子ども30人程度に担任の先生1人+補助の先生1人の計2人という配置だったりします。
うちの園でも1クラス28人子どもがいて、先生2人です。
圧倒的に手薄な状態になります。
その状況で、みんなは工作をしている時間にウロウロと出歩いてしまったり、外へ行ってしまったりなど、先生も手のかかる子に掛かり切りになることは難しく、療育施設のような手厚い対応は期待出来ないので、子ども自身がなんとか園生活についていけることができるかどうか。になります。
ちなみに願書提出時点の長男はこんなかんじでした
椅子に座っていられるかどうか
⇒ これはOK。発達支援の親子教室でだいぶ座っていられるようになった。
先生の指示が理解できるかどうか
⇒ これは微妙。ルーティーンなものであれば動けるけど、初めての作業だと理解するのに時間がかかり、なかなか動けない。
周りの様子を見て動けるかどうか
⇒ これも上に同じく微妙なところ。
自分の要求を周りの人に伝えられるかどうか
⇒ 言葉1歳半程度だったので・・・。2語文、3語文が出てはいたものの、そのほとんどがエコラリアだったので、難しかった。
こんな状況だったので、幼稚園に通わせるということは、“賭け”のような状態でした。
幼稚園を決めるまでやること
まずは、情報収集!
自治体のHPでの幼稚園一覧、地域のママの情報だったり、通っている発達支援センター、療育施設からの受け入れ実績がある幼稚園など、情報を集めて、我が子に合いそうな園を絞る。
見学したり、プレや園のイベントに参加!
幼稚園選びというのは、単純に評判の良い・悪いで決められるものではなく、我が子に合う・合わないで決めなければ、子どもが楽しく3年間の幼稚園生活を送れるかどうかが変わってくると思います。
とりあえず、気になっている園があるなら、見学したり、プレやイベントがあるなら参加してみることです。
長男もいくつかのプレやイベントに参加してみましたが、「抱っこ、抱っこ」「帰る、帰る」で全く参加できなかった園もありました。
選んだこども園のプレは、予約なども必要ない自由参加な親子体操だったのですが、そのゆるさが長男も心地よかったらしく、嫌がらずに参加していました。
心配があったら、個別に園に相談してみる
「うちの子、発達遅いけど・療育通ってるけど、入園できるのかしら?」
「園はどんな対応してくれるのかな?」
「願書提出してから入園拒否なんてことにならないかな?」
など、心配があったら、個別に園に相談してみます。
「別に、診断名ついてるわけじゃないし、断られたら困るから、入園させてから何かトラブルになったら言おう。」
というようなことも頭をよぎったりしますが、そこはちゃんと事前に園に相談しておくことをおススメします。
親としても、
「子どもの発達遅れに気付いていて、何かあればしっかり対応します!」
という気持ちを示せるからです。
実際に、発達が遅いことを言ったことによって、入園拒否されたというようなケースもあるようなのですが・・・。
その時は悲しい・悔しい想いをするかもしれませんが、実際に園生活をしていくのは子ども。
入園前から拒否するような園では、仮に入園させたとしても、周りの子についていけない、何かあった時に対応してもらえないなど、結果的に子どもがツライ思いをすることになるかもしれないので、入れなくて正解です。
相談時に確認するポイント
発達障害やその他の障害児の受け入れ実績・在籍があるかどうか
まず、分かりやすいのは受け入れ実績や在籍中の園児がいるかどうか。
そういった事例があれば、ある程度の体制が整っていると判断できます。
加配の先生をつけてもらえるかどうか
発達の遅い子は先生の全体の指示が通りづらかったり、自分の気持ちを言葉にするのが難しくて、全体についていけない場合があります。
そんな時に、そういった発達の遅い子をサポートしてくれる専門の『加配の先生』がついてくれるのであれば、とても心強いです。
園児とママの強い味方、加配の先生って何をする人?どうすれば頼める?【LITALICO発達ナビ】
園によっては、その加配の先生をつけることに対応している場合もあるので、可能かどうか聞いてみるといいかもしれません。
うちの場合は、『加配の先生』というものを知ったのが願書提出後で、4月までの時間も少なかったため、ひとまず入園後の様子をみることにしたので、確認しませんでした。
6月の個人面談の際に、「4月はぽか~んとしてたけど、だいぶ周りを見て行動しようとするようになりましたよ。」と言われ、なんとかなっているようなので、今後何かトラブルになりそうだったら検討したいと思っています。
プレやイベントでの様子を見てもらう
プレやイベントへ参加している様子を見てもらうと、“全体の中でのその子の様子”が見られるのでいいと思います。
療育に通っている場合はそこでの様子をお手紙にしてもらい持参する
親から見た子どもの様子はもちろん伝えるかと思いますが、上手に説明できなかったりもするので、臨床心理士さんなどに療育施設での様子や見解を書いてもらって、園に持参するといいかもしれません。
園の普段のスケジュール、年間スケジュール
よほどのお勉強園でない限り、年少の1年間は割とゆっくりなスケジュールになってはいるかと思いますが、発達が遅い子でものびのびと園生活を送れそうなスケジュールになっているかは大事だと思います。
特に、発達凸凹さんは“イレギュラー”なことが苦手な場合が多いと思うので、年間のイベントが多い園だと疲れてしまうかもしれません。
幼稚園年少入園以外の選択
もし、幼稚園を決めかねている場合、こんな選択肢もあります。
保育園
幼稚園よりも、1日のスケジュールが緩やかで、お勉強よりも遊びを重視する園が多いのでのびのびとできるかもしれません。
保育士の数も幼稚園よりは多く、余裕がある場合もあるかと思います。
保育園への入園は“保育に欠ける”状況であることが条件にはなりますが、年少の年である3歳児クラスになれば、受け入れ枠も広がり、幼稚園への転園をする子などもいたりするので、求職中やパートでも(うちの自治体の場合は月64時間以上が就労理由で申し込み出来ます。)入園可能だったりします。
3年間みっちり子どもと向き合ってきたママにとっても、少し外で働くいい機会かもしれません。
幼稚園選びが難航していたら、保育園まで広げて、合う園があるかどうか、見学へ行ってみるのもいいと思います。
児童発達支援施設
発達障害をはじめ、知的障害やダウン症のある子も通うような施設です。
自治体が運営するような施設と、民間が運営する施設があります。
保育士さんは専門の勉強をされている方ですし、“療育”を目的としているので、発達の遅い子もその子に合った手厚い対応を受け、ぐんと成長することが見込めます。
幼稚園×児童デイ
自治体の児童発達支援施設×民間の児童デイ
民間の児童デイ掛け持ち
など、様々なパターンでの通園も可能だったりするので、お子さんに合わせて選べるといいですね。
ただ、複数利用できるならした方がいいということでもなくて、複数個所に通うことで混乱をしてしまう子もいるかと思うので、自治体の相談員さんや、施設の方と相談して、お子さんに合うパターン・施設を見つけられるといいですね。
年少の1年は児童発達支援施設で、年中から幼稚園入園を目指す
長男が初めて発達検査を受けて、言葉が1歳半程度だという結果で、幼稚園の入園を不安に思っていたら、「児童発達支援施設も紹介出来ますよ。」と言われました。
その際に、
「一度、施設に入ったらずっと3年間その施設へ通わなければいけないということはなくて、年少の1年間療育で集団生活に慣れたら、年中から幼稚園入園という子もいますよ。」
ということもお話されました。
とにかく、去年の今ごろの時点ではまともに会話にならない状態で不安ではあったので、「それもアリだな。」とは思ったのですが、願書提出を数週間後に控えた状態だったので、うちの場合は、ひとまず「年少1年様子を見て、やっぱりだめだ。となったら考えよう。」ということにしました。
発達が遅めだった子も、3~4歳でグンと成長している子が周りにもたくさんいるので、年少入園を不安に思っているなら、1年間は療育を続け、年中から幼稚園も選択肢の一つだと思います。
まとめ:わが家の場合はのびのび園・年間行事少なめがポイントだった
以上、我が家の長男の場合の幼稚園選びについてでした。
今のところ、選んだ幼稚園(こども園)で間違いなかった!と思えるほど、楽しい幼稚園生活を過ごしているようです(*^^*)
お休みの日でも、幼稚園へ行くのを心待ちにしているぐらいですからね(^-^;
我が家の場合は、幼稚園と保育園のあいのこのような、のんびりとした雰囲気のこども園だったことも良かったのかもしれません。
まだ自分の意思がハッキリと伝えられない年齢の子どもの幼稚園選び。
実質的には親が子どもの様子を見て決断しなければいけないのが難しいところです。
ただでさえ悩ましい幼稚園選びですが、発達の遅い子はさらに受け入れてくれる園も限られるし、集団行動が苦手なことが多いので、周りと馴染めるかどうかの不安も増します。
結果的に、今のところ楽しい幼稚園生活を過ごしているようですが、やっぱり基本的に周りの同年齢の子と比べて言葉やその他発達が遅めだとは感じるので、今後、お友達とのトラブルがあったり、周りについていけなくて、幼稚園へ行くのを嫌がることも出てくるかもしれません。。。
そうなった時に、彼にとって最善の対応を出来ればいいなぁ。と幼稚園へ入園後の今でも思っています。
幼稚園以外の選択肢も頭の中にあると、広い視野で解決策を考えられると思うので、そういったことも含めて、今後もその都度考えていきたいと思っています。
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