昨年度3月まで通っていた、市の発達支援センターの親子教室。
今年度は幼稚園入園があり、ひとまず幼稚園生活に慣れることを優先に。ということで、療育的なものはお休み中です。
ただ、定期的に臨床心理士さんとの心理相談であったり、必要と思えば、幼稚園での様子を見に行ってもらう巡回相談の利用は可能です。
先日は、親子教室を卒業する時に、『では、また幼稚園に慣れたころに一度心理相談してみますか?』ということで予定を入れていた心理相談へ行ってきました。
幼稚園バス大好きな長男。
当日になって、今日はバスに乗れない。となると癇癪を起こすと思ったので、前日夜から『明日はひよこ(親子教室のクラス名)行ってから幼稚園だよ~』と言い聞かせ。
当日朝は少し戸惑った様子もあったけど、親子教室に通っていた道を通っていたら、思い出したのか、癇癪を起こしたりはありませんでした。
教室に入ると、見慣れた保育士の先生のお出迎えにニコニコご挨拶。
使っていたロッカーの場所とか覚えていて、なんだか数ヶ月前のことだけど懐かしいかんじがしました。
そして、臨床心理士さんとの面談。
私がすっかり勘違いしていて、ただ幼稚園での様子などをお話するような相談で1時間ぐらいで終わるものだと思っていたのですが、新版K式発達検査というものをやって、それに合わせてお話する相談でした。
なので、その検査だけで1時間。トータル3時間弱の面談でした(^-^;
年少さんからは担当の臨床心理士さんも変わり、初めましての方だったので、まずはごあいさつがあり、園での様子や、最近気になっていることや悩んでいることのヒアリング。
幼稚園は幼稚園バスが大好きなので、嫌がらずに行っていること。
保育参観の時の様子などを伝え、普段と違うイレギュラーに弱いこと。
言葉は増えてきているものの、未だに“会話”というものがいまいち出来ないこと。
を、話しました。
それから、検査に入りました。
今回は、前回できなかった項目を中心にやりました。
前回出来なかったor△なかんじだった、
- 立体のもの(棒状や立方なかたち)を丸や四角の穴に入れる(立体のかたちの認識)
- 絵の描いてある場所を覚えて、隠して、どこにあったか当てる(記憶力)
- 積み木を積み上げる
こういったテストは今回はサラッとクリアでした。
- 心理士さんと同じように丸や線などを書く
- 折り紙で四角を半分に折る
- 積み木で心理士さんが作ったものと同じ形を作る
- 絵を見て、その物の名前を言う
このような項目は、前回に引き続き反応が悪いかんじでした。
検査の結果としては、
「姿勢・運動」→ 年齢相応か、ちょっと遅いぐらい
「認知・適応」→ 半年~1年ほど遅いぐらい
「言語・社会」→ まだ2歳いかないぐらいの1歳代かも?
という結果。
「言語・社会」、もう少し成長してるかなーと思ったんだけど。
この項目は、主に、絵を見てその物の名前を言う。というテストだったのですが、花だったり、靴や服などで、普段絶対にその物のことは認識しているし、絵を見て名前を言ったりもするようなものだったのですが、なぜか答えられなかったり、隣にいる私も聞き取れないぐらい小さい声でした。
6つのうち3こ以上スムーズに出来ないと〇を付けられないということで、△なかんじの判定になり、「言語・社会」が2歳いかないぐらいという結果になりました。
質問されている内容が理解できなかったのか、
本当に分からないのか、
その場の雰囲気がイヤで答えたくないのか。
隣で様子を見ていて、それがよく分からないかんじでした。
ただ、もうすぐ2歳になる次男の言葉が最近めきめき増えてきている中で、今のところ次男は定型発達なかんじなので、やっぱりなんというか、出てくる言葉の感じが、長男とは違うな~。と感じることも多かったので、結果に納得する部分も少しありました。
なんか、長男は言葉が一方的だったり、断片的なんですよね。
知っている言葉は多いし、記憶力もいい方だとは思うのですが、
- 相手の質問に答える
- 幼稚園であったことなどの状況を説明するように話す
というようなことをあまりしないのです。
次男もまだそこまでハッキリとしたおしゃべりにはなっていませんが、2語文は普通に出てるし、「○○だね~」というような、相手に語りかけるような話し方をするので、同じころの長男と比べると、「あ~。やっぱり、定型発達だとこんなかんじなのね。長男の時は第一子だったからよく分からなかったし、男の子だから言葉が遅いんだと思ってたけど。」と、最近つくづく思うのです。
長男と次男は1歳7ヶ月差兄弟なので、ほんと今、会話レベルが同レベルなかんじ。
オウム返しがあるのも同じ。
オウム返しは定型発達の子どもでも、言語習得の過程で1~2歳頃にみられるようなので、ちょうど長男次男同じ段階にいるということですね。
長男は、エコラリアでも遅延エコラリア(CMだったり、テレビの中のある場面のセリフ、私が前に話したような言葉を思い出したかのようにしゃべりだす)の方が多くて、即時エコラリア(オウム返し)はほとんどなかったのですが、幼稚園に通うようになって増えてきたかんじです。
ただ、このオウム返しも相談したところ「答えはよく分からないけど、なんとかして答えようとしている証拠だから悪いことではないんですよ。」と言われ、「あぁ、彼なりに、幼稚園で先生やお友達と接する機会が増えて、会話しようと努力しているのかな?」と安心しました。
いつか、会話がスムーズに出るようになるんだろうか?
同い年の子を見ると、「今日、○○ちゃんとなにして遊んだー」とか「今日、こんなことがあったー」みたいな“会話”をしていたりして、今の長男がそんな“会話”が出来るようになるところが想像つかないのですが、発達障害のお子さんを持つ方のブログなどを見てみると、4~5歳頃にはそういった“会話”になってくる方が多かったりするので、楽しみに彼の成長を待とうと思います。
最近の様子や、検査の結果を受けて、他にはこのようなアドバイスを受けました。
- 文字や数字にはすごく興味を持っているので、何か伝える時は、文字や写真や絵を使って伝えるといいですよ。
- 身の回りのことは、例えば靴下の着脱は、かかとのところぐらいまでやってあげて、最後のちょっとをやらせるなど、ゴールを近くしたところから完成させる。そういった成功体験が 分からない⇒出来ない⇒やりたくない を 分かった⇒できた⇒やれるかも に変えていく。
- レギュラーは1本ではなく、何本もつくって広げていく。
- 要求が通らず癇癪を起こした時は、何としてでも折れないこと。タイマーを使ったり、次の行動に気をそらせる。
今回の相談で、臨床心理士さんとお話してみて、第三者に長男の様子を見てもらって、納得するような点もあったけど、
「あー、よく発達障害児の対応でありがちな対処法だよね。うちの子には効き目なかったけど。」と思ったり、
YouTubeとか市販のスナック菓子=悪。とりあえず注意しとけ。みたいな雰囲気が言葉の端々にみえ、「そりゃ、やりすぎは良くないのは私も知ってるし、言われなくても適度になるように努力してるよ。」と思ったり、
保育参観の時に、いつもとは違う入口の前で渋ってて、先生が機転を利かせてくれて、いつものバスの入り口から入っていいよ。って言ってくれて、いつもと違う状況でも、なんとか“いつもと同じ”状況に近づけるようにしたら落ち着いた。というような話をしたら、
「お母さんは、いつも癇癪起こされないようにしてたりする?イレギュラーに適応させるためには、癇癪を起こすことも時には大事なのよ」
と言われて、ついイラっとして「いやー、それは一度癇癪起こされたら面倒というか、本人もパニックになって思考停止するので。あえて癇癪は起こさせたくないですね。」と言い返してしまったり(^-^;
臨床心理士さんも、たくさんの発達障害グレー児を見てきてたり、勉強をしている専門家なので、言っていることは“正しい”のだとは思いますが、「実際はそんな教科書通りにうまくいかないんだよな~」と、ちょっとモヤモヤしたりもする心理相談でした。
まぁ、でもこのモヤモヤは今回だけに限ったことではなくて、〇ヶ月健診のような時にも感じることなので、今回の心理士さんが悪いわけではないと思うんですけどね(^-^;
こういった、専門家の話も話半分で参考にしつつ、実際に発達障害児を育てているお母さんの本やブログも参考にしつつ、うちの長男に合った対処法を見つけていければと思っています。
とりあえず、次回の心理相談は10月末。5ヶ月後です。
どれだけ成長するかな?
長男も1時間の検査で疲れたのか、心理相談の後、幼稚園連れていく予定でしたが「おうち帰るの。」というので、お休みにしました(^-^;
よくがんばりました。
今月は、幼稚園の個人面談もあるので、幼稚園での様子も聞けるかな?
今まで、ほとんど“自分の世界”で生きているような長男でしたが、最近はお友達の名前が出てきたり、病院でバッタリ同じクラスの女の子を見かけて、嬉しそうに「あっ!こんにちは~!」と言っていたり、少しずつ周りとの関わりを意識している様子が見え、成長が嬉しいここ最近です。
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